ずーっと、引っ掛かってることがあるんだけどさ。

ん?なに?

郵送型の性病検査キットの検査精度って、病院や保健所と比べてどうなんだろうなぁって?

それは私もよく聞かれるね。でも正直明確な答えは難しいのよね。

たとえば健は私が「このA社の検査は100%の精度です!」って言ったら信じる?

ま、まぁ信じられなくはないけど、もうちょっと自分でも調べてみようかなって思うよね。

それで調べてみてA社のサイトに「うちの検査は100%の精度です!」って書いてあったら信じる?

え、、、信じようと思えば信じられるけど「自分で言ってるだけじゃん?」とも思っちゃうかも。

そうだよね。じゃあ今度は逆に保健所や病院の検査はどうして信用しているの?

う、う~ん。そう言われてみるとなんとなくとしか言えないかな。

でしょ?じゃあ誰に何をどう言われたら本当に信じられるかな?

利害関係のない第三者機関、例えば国とかの機関が調べた結果を公開するとかかなぁ。

その機関のお偉いさんとA社の社長が癒着してるかもよ?

そこまで疑ったらキリがなくない?

そうなの。
信じるのならどの段階でも信じられるし、疑うならどこまでも疑えてしまうのよね。

せめて国がガイドラインとか作って企業を認定するような動きがあれば、保健所とか病院とかだけじゃなくて、郵送検査が身近になるんじゃないかな。

5年前の資料しか見つからないけれど、そういう動きはあるみたいね。
https://jaids.jp/pdf/2015/20151703/20151703138142.pdf

送検査は,保健所等での受検者数と比較しても,その半数程度の需要があり,HIV検査全体での割合も年々大きくなっている。
また,受検者の都合の良い時間と場所で受検できる利点がある一方で, 陽性時のフォローアップ,検査精度,団体受付の結果送付等の問題を抱えている。
今後, 郵送検査をHIV感染対策の一環として有効に機能させるためには,郵送検査に関するガイドラインの作成や郵送検査の標準化に取り組む必要がある。

HIV郵送検査の現状と展望

この頃から既に郵送検査自体は国からも認知はされていたんだね。

うん。でも検査精度に対して保障しているっていう程ではないの。

うーん。もうちょっといい調査はないのかなぁ。

HIV郵送検査の在り方とその有効活用に関する研究』という資料はあって、これはなかなか信用できるかなって思ったよ。

どういった内容なの?

HIVが陰性か陽性か既にわかっている検体を郵送検査会社で調べた時に、結果が一致するかのテストをしたみたい。

結果は?

各社とも一致で、1社だけ7件の検体を保留としたという結果だったみたい。

陽性なのに陰性だという結果を出すようなことはなかったってことだね?

うん。そういうことだね。残念ながらどの会社がこれに参加したかは書かれていないんだけど、STDチェッカーのサイトにはこの研究に参加した旨が書かれているので、一定の信頼をおけるかなと思うよ。

もっともっと厚生労働省もガイドラインを定めたりして、郵送検査会社に認定証とか出すようにすればいいのにね。

それは本当にそう思う。
本当に性感染症の拡大を防ぐなら、もっと検査自体を安価に手軽にできるようにしないと駄目だと思うよ。

たしかに保健所は無料だけど、特定の性病しか検査できなかったり、病院だとアタリハズレや保険が利く利かないで大きな料金差があったりで大変だよね。

国や病院で均一化が難しいなら、民間企業に助成する形でもいいのにね。

僕たちはこれからも郵送検査の精度はある程度信じられるものだとしておすすめしています。

お、おぅ。急にどうした。

自分たちが郵送検査の精度に不安を持ったままだったら申し訳ないかなと。

まぁね。100%という精度がないのは保健所も病院も同じで、何を信じるかになると思います。

性病の郵送検査は昨日今日うまれたサービスではないという点からも、ある一定の信頼を置くことはできるのではないかと思います。