献血の時にさ、健康診断みたいに血液検査ってしてくれないんだっけ?
簡単な項目ならしてくれるはずだけど、ちょっと待ってね。
「7項目の生化学検査成績と8項目の血球計数検査成績についてお知らせしています」
だって。
あー、あれか。赤血球の数とか白血球の数とかヘモグロビンの値とか書いてあるやつね。
そーそー。希望者には献血から数週間後に送られてくると思うけど、どうしたの突然?
うん。性病のことを調べてたらさ、HIVと梅毒の検査って血液検査ってことがわかったじゃん?
うん。そうね。
そうしたら献血の時にほんの少しだけ検査用に血を別にとって、HIVとか梅毒とかの検査もしてくれたらいいのになって。
もちろんやってるはずよ。そのまま輸血するわけにはいかないからね。
えっ?じゃあもしも陽性だったら教えてくれるのかな?
結論から言うと教えてくれません。
検査目的の献血が増えないように、献血でのHIV・梅毒の検査結果は知らされないようになっています
どっちにしても検査するなら、結果を通知するかしないかだけの問題じゃないの?
もちろん、少し大変だとは思うけど血液検査の結果のお知らせはしてるわけだし、それに追加するみたいなことはできないのかな。
これはできるできないという仕組みの問題じゃなくて、HIVや梅毒などの検査目的の献血者が増えてしまうことが問題なの。
えっ?検査しようと思ってくれる人が増えるのはいいことなんじゃないの?
残念ながら、HIVの検査は完璧ではないの。こう言ってしまうと誤解が生じてしまうから日本赤十字社のページをリンクしておくね。
物事には100%絶対ということはありえず、どんなに検査精度があがっても、検査をすり抜けてしまうことがあるってことかぁ。
検査タイミングやウィルスの量など様々な要因でHIVが検出されず、その血液が患者さんに使われてしまうというのを少しでも減らすためには、そもそも疑わしい血液の提供をストップする必要があるってことだね。
一度に50人分の血液を検査していたのを20人分にしたって書いてあるね。効率が下がってる。
そうだね。そのまま大量の「HIVに感染しているかもしれない血液」を検査していくことになるとしたら、検査機関もパンクしちゃうかも。
それでも輸血が必要な患者さんはたくさんいるから献血の数は増えて欲しいんだよね。難しい問題だなぁ。
以前はHIVが陽性だったら連絡をしてくれていた気がするし、問診欄にも「連絡を希望しますか?」みたいな問いがあった気がする。
この前、叔父さんに献血の話をしたら「昔はHIV検査で陽性だったら連絡が欲しいか?みたいなことを聞かれた気がする」って言ってたんだけど本当かなぁ。
それについては情報がバラバラなんだけど、嘘ではないみたい。
今は「検査結果はお知らせしていません」と明言されているけれど、昔は各地のセンターによっても方針が違ったりすることもあったっていう情報もあるね。
なんでそんなバラバラな感じなんだろう?
仕方がない事情があるんだと思う。
でも日本赤十字社のホームページにはハッキリ書かれてるんだよね?
うん。でも例えば献血が大好きな人がいたとして、その人がHIV感染の事実を知らなかったらどうなると思う?
悪意のあるなしや、検査目的とかではなく、純粋に自分が感染者であることを知らなかった場合で考えてみて。
特に何も気にすることなく、何度も献血に行くよね。
そうよね。その度にHIVに感染した血液が検査にまわることになる。
それは非効率だし、せっかく献血してくれても意味がないうえに検査をすり抜けるリスクまである。
うん。データベースと照合して、その人の血液は検査以前に破棄してしまうということができればいいと思うんだけど、そうするとそもそも血液を採取すること自体が無駄になっちゃうよね。
そうは言っても、理由も説明されず「あなたは献血できません」と伝えても納得してもらえないだろうね。
そう。それに当人がHIVの感染を認識していないということは、そのまま性交渉を続けていたら・・・
二次感染が起こって感染が拡大する可能性が!
うん。だから「伝えるしかない。伝えるのが最善」というケースはあるんじゃないかな。そして実際にそうやって通知を受けた人もいるから情報がバラバラなのかなと思う。これはただの私の憶測だけどね
検査目的の献血は絶対ダメだけど、万が一陽性だったら教えてくれるような仕組みか。。。思いつかないなぁ。
だから今は「責任ある献血」という打ち出しで、献血者が問診で嘘をつかないように善意に任せるようにしてるみたいだけど、そもそも献血自体が善意の塊みたいなところがあるから成り立つものの、そこに悪意が入り込んでしまったら大変だよね。
検査目的なら悪気なくやってしまう人もいそうだよね。
そうね。だからこの記事を書くのもとても気をつかってるの。
検査目的で献血したり、問診で嘘をついたりしたら罰則を設けるとかどうなのかな。
海外ではそうしているところもあるみたいだね。でもそれをやってしまうと、ただでさえ足りていないと言われてる献血の数がもっと減ってしまう可能性もあるのかも。
難しいね。これ、かなり大きな問題なんじゃ…
そうだね。実際に患者さんにHIVが感染してしまった報告は今のところとても少ない数だから、逆に献血での検査を解禁してしまった方が二次感染が減ってHIV患者の総数は減るのではないかと考える人もいるみたい。
確かに。。。
とにかく日本赤十字社は保健所でのHIV検査を推奨しているし、私たち個人ができることはHIVや梅毒に感染していないかを自分で調べることと、それで問題がなければ献血に協力するということかな。
とにかくHIVの検査目的で献血はできない、やっちゃいけない、そんなことを考えるのは絶対ダメだってことがわかったよ。
「HIVに感染してることが判明しているのに本人に通知しないなんてことは日本の医療従事者はしないだろう」と考えて、「自分一人くらいなら…」と検査目的で献血に行こうとするのだけは絶対にやめてください。
繰り返しますが、日本赤十字社は検査の結果を通知していません。
献血に行くだけの手間をかけられるのであれば、保健所でも無料で検査してくれます。
HIVの検査は献血にも保健所にも行かなくても自宅でできます!
わざわざ献血で検査なんてしようと思わなくても、もっと手軽に検査できるようになればいいのにね。
本当にそうだね。特に女性なんて望まずとも毎月のように生理で多量の血を出しているのに。。。
生理の血で血液検査ができたらいいね。前にテレビでおしっこで毎日健康診断するみたいなのやってたよ。トイレにセンサーがついてて、そこにおしっこをかけると数値が出るの。
えっ。何それ、すごいね。男性の場合あまり血を出すことはないけど、女性は毎日の健康を尿で、毎月の健康を血液で計ることができるね。それはすごい未来だ。。。
うん。でもまだまだ先だろうね。そこまでいかなくても、近い将来、妊娠検査薬とかコンドームくらい手軽に買えて、性行為の前にチェックできるとかになればなぁ。
そうだね。今は保健所での無料検査も日時が決まっていたり、手軽とは言えないね。
それなのに感染者数は増えてるんだよね?
ここ数年で急増ということではないけれど、減ってはないし、集計できるのは「感染が判明した人」だけだから、潜在的な感染者がいる限りはいつか爆発的に感染が広がり始めてしまう日がくるかもしれないね。
これから紹介しようとしている郵送型のHIV検査キットの需要も高まってきているのかな?
具体的な数はわからないけど、認知が広がってるのと、性の多様化なんかによってみんなの意識が高まってることもあって人気みたいだね。
じゃあおすすめのHIV検査キットを紹介するね!郵送検査キットって何?って人はこの辺りの記事を読んでみてください。
調べてまとめたの私だけどね。。。
HIV検査キット(男女共通) | |
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GME | HIV検査4,810円 |
さくら検査研究所 | HIV(エイズ)検査3,860円 |
予防会 | HIV(抗体検査)4,060円 |
ふじメディカル | HIV(抗原・抗体)検査3,500円 |
STD CHECKER | タイプJ(男女共通)HIV(エイズ)検査キット(第4世代)5,060円 |
どんどん知られて行くといいなぁ。
「検査=病院」と思ってしまうと腰が重くなって、結果、自分が二次感染の感染源になってしまうということもあるから、こういった自宅で秘密が守られた状態で検査ができるっていうのはとても有用だと思う。
ちょっとでも不安を感じている人は是非検査をしてみてね!
直美おすすめのHIV検査キットはこれ!
HIVを疑う場合は梅毒についても疑うといいと思います。HIVも梅毒も血液検査なので同時に検査してしまうとお得です。
なのでみなさんにはHIVの単体検査だけでなく、GMEの血液4種検査か、STD CHECKERの性病検査STDチェッカー タイプO(男女共通)あたりも比較検討していただけたら嬉しいです。これらは同じ血液検査で梅毒や肝炎の検査も一緒にできるものです。